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愛おしい貴方・作品SS集
第7章 因縁対決!?あんさん達勝手にせいや!!(木之花)



「喧嘩越しでも、ただ話をするなら構わない‥
だけど此処は島原、刀抜いたら‥どっちであれ自分が許さない!」



「「「・・・・・」」」


この中で、一番怖いのは橘や‥
橘怒らせたら、全員あの世行き確定やで‥‥



「だから俺は顔を見に来ただけだ‥
勝手にいきり立ったのは向こうだ、俺は関係ない」


「なんだと!?
長州が京に入って、ただで帰れると思うなごらぁ!!」


駄目だ、どっちも引く気あらへん‥‥



「・・・
随分騒いでいますけど、どうしたのですか?」


「声の一人は晋作だね、あまり勝手に出歩かないようにと、言って行った筈なのに‥‥」


「「「「???」」」」


向こうの座敷から声?
それも、自分的にはどちらの声が分かるんだけど‥‥


そっと、一つ向こうの座敷の障子を開けて見たら‥‥‥



「「「「冗談‥」」」」


そこには‥仲良く酒を酌み交わす、小五郎と総司が‥
なんで、こんな事になってるの!?



「島原で乱闘は止めようよ晋作‥
此処は楽しく酒を飲む場、場所に会わない事は、私は嫌いだね‥‥」


「橘さん、それに土方さんも山崎さんも、やはり遊郭のお酒は美味しいですよぉー?」


「「「「・・・」」」」


自分も副長も山崎さんも、そして晋作までもが、この我が道を行く二人を見て、毒気を抜かれたよう。



「はぁ‥
無駄な心配したかも‥
自分‥帰る‥‥」


「ああ、俺もだ‥‥」


「わいも‥‥」


既に晋作はどうでもよく、ただただ屯所への道を歩き始める自分達だった・・


世の中‥穏やかのには勝てない‥そんな溜め息混じりの思いを持って・・・




(作)「いやぁ、丸く収まったぁー」


(瑠)「始めから出せっ!
こっちが、どれだけ心配したか!!」



"ゴンッ!"


(作)「痛い‥瑠衣殴るの多過ぎ‥‥」


(瑠)「次は自分出ないからねっ!」


(作)「あーあ‥
どうせ総司くんを出せば、出てくるのにね、もうひねくれ瑠衣ちゃん、またねー♪」



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