パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 因縁対決！？あんさん達勝手にせいや！！(木之花)

「・・・三味線・・・」


「あ？」


「三味線こっちに寄越して‥
自分が気付かないと思ってるの？
それ、仕込みでしょう」


要するに、三味線の柄の部分に刃を仕込んでるやつ‥
音を聞いただけで、直ぐ気付いた。



「ただの三味線だ‥」


「ふーん‥
そう言うなら、三回目逝っとく‥‥晋作？
自分、刀なんか無くても、簡単に人を殺せるし‥‥」


ぅわわわー！！！


一番不味いのは、橘ちゅう事を忘れとったわ！？


わいと副長総掛かりでも、橘には適わへん‥
どないすれっちゅうねん！



「ちっ‥ほらよ‥‥」


おっ？


向こうも橘に折れた‥
助かったかも知れん、まだ分からへんけど‥‥



「作り悪っ‥
こんなので自分騙せると思うなんて‥‥」


受け取った三味線を両手で持って‥
何する気や橘？？


と思った瞬間！！



"バキッッ！！"



「はぁ！？
仕込み入りの三味線を真っ二つに折ったぁ！？！？」


「冗談‥‥だろ‥‥」


これには副長もわいも、驚きで声を上げてもうた‥
当の橘は、へし折った三味線をあっさりと放り投げた‥信じられへんでこれは‥‥