この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしい貴方・作品SS集
第9章 あの日の夜の真実(契約的束縛)
(作)「質問ー!
本編では語りしか無かったけど、仁科さんどうやって刀谷を連れ出したの?」
(仁)「今更それですか‥
美波には説明しましたよ私は‥‥」
(作)「説明だけじゃ、真実は分かりません‥
仁科さん、回想宜しく-」
(仁)「全く・・・」
あの日の夜に転送!!
今の状態の私なら、可能かも知れない・・
美波の部屋から出た後、宮野に声を掛け、私は直ぐに拠点を飛び出した。
刀谷の居場所は知っている、車でもそう遠い場所では無い。
(その前に‥‥)
車に乗る前に、少しだけ精神を集中する‥
本部遺跡以外で、私はこの力を使った事は一度も無い。
遺物と一体化した事によって、私に身に付いた新しい力‥‥
「・・・
風が‥言う事を聞きますね・・」
新しい力‥自然を制御する力‥
外で、此処まで簡単に扱えるとは‥‥
(美波の血が、眠らせていた私の力を覚ました‥)
滲んだ血を舐めただけだというのに、遺跡に居た頃のように、躰全体が熱く自然の力を簡単に感じる事が出来るとは‥
(余計な考えは後回しです)
車に乗り、とりあえずは誘う為に、刀谷邸に向かう。