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裸身
第5章 志願者
『嫌ああぁぁっ!!』
『ま、俺はいいけど。お前みたいなヘタレなんか拾ってくれる男、居ねえんじゃね?』
-----------------------
あれから10年。
M願望をひた隠して、私は今や人妻。
岡田 律子 32歳。
岡田 誠 同じく32歳の夫と二人暮らしの兼業主婦。
M女の夢破れ、極普通に、極普通の同級生と結婚。しかし、なかなかうだつの上がらない夫の薄給を補うために私もパートに出ている。
子供でも居てくれたら、夫を裏切るようなことにはならなかったのだろうが、経済状態を考えると、子供は望めなかった。
うだつの上がらない夫に辟易しながらも、穏やかな性格に癒される律子。
(人生、そうそうドラマチックにはいかない。暴力とは無縁、酒や女に身を崩す誠じゃないだけいいとしないとね…)
そんなふうに思い、日々パートに精をだしていた。
そんなある日、夫の帰宅を待つ間、ネットサーフィンを楽しんでいた。
目に止まったのは『官能的SM』という文字。
『えっ?!』
と、その時……夫の帰宅。
好奇心が襲うのを我慢して普段の生活に戻る律子だった。
数日後、律子は再びパソコンを開ける。
気持ちの高まりはおさまらず、この数日を過ごしてきた。
いかがわしい商法かもしれない。
危険なサイトかもしれない。
生活が崩壊するかもしれない。
しかし律子の気持ちはもう、『SM』への憧れしかなく、指定された日時場所へと向かう。
過去の暴力としか言いようのない経験が脳裏を霞めたが、もう引き返せない律子。
岡田律子 32歳の秋
律子の官能が幕を開けた----------
『ま、俺はいいけど。お前みたいなヘタレなんか拾ってくれる男、居ねえんじゃね?』
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あれから10年。
M願望をひた隠して、私は今や人妻。
岡田 律子 32歳。
岡田 誠 同じく32歳の夫と二人暮らしの兼業主婦。
M女の夢破れ、極普通に、極普通の同級生と結婚。しかし、なかなかうだつの上がらない夫の薄給を補うために私もパートに出ている。
子供でも居てくれたら、夫を裏切るようなことにはならなかったのだろうが、経済状態を考えると、子供は望めなかった。
うだつの上がらない夫に辟易しながらも、穏やかな性格に癒される律子。
(人生、そうそうドラマチックにはいかない。暴力とは無縁、酒や女に身を崩す誠じゃないだけいいとしないとね…)
そんなふうに思い、日々パートに精をだしていた。
そんなある日、夫の帰宅を待つ間、ネットサーフィンを楽しんでいた。
目に止まったのは『官能的SM』という文字。
『えっ?!』
と、その時……夫の帰宅。
好奇心が襲うのを我慢して普段の生活に戻る律子だった。
数日後、律子は再びパソコンを開ける。
気持ちの高まりはおさまらず、この数日を過ごしてきた。
いかがわしい商法かもしれない。
危険なサイトかもしれない。
生活が崩壊するかもしれない。
しかし律子の気持ちはもう、『SM』への憧れしかなく、指定された日時場所へと向かう。
過去の暴力としか言いようのない経験が脳裏を霞めたが、もう引き返せない律子。
岡田律子 32歳の秋
律子の官能が幕を開けた----------