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裸身
第6章 ふたつの顔の女
キャシー 26歳
この名前は本日9月1日から名乗ることになる。
『清香(きよか)、頑張っておいで。』
『えぇ、行って来ます。』
夫、孝輔(こうすけ)に見送られ、私は夜の街に吸い込まれた。
夫は一回り上の38歳。人材派遣会社を経営している。
もともと、この派遣会社に登録したことがきっかけで私達は結婚した。
今回は夫の友人の会社からの依頼で、専業主婦の私が久々に仕事に出ることになったのだった。
《クラブX》
『クラブエックス、着いたわ。』
『おはようございます。お待ちしておりました。早速ですが、スタッフルームへご案内致します。』
そこで、清香はキャシーへと変貌する。
私は黒のレザーを着る。
赤いガーターに黒の網タイツ。ゴールドの縁取りの黒いピンヒール。
羽根のついたアイマスクを着け、ロンググローブで出来上がり。
Sの女王、キャシーの誕生だ。
何度も経験している。
それでも初日は緊張する。
『今日の会員様は某石油会社の重役様です。なじりと鞭と寸前地獄が御希望です。』
『わかりました。』
靴音をたて、男の居る部屋へ向かった。
このSMクラブは、一般にあるクラブとは少し違うらしいが、私はここしか知らないので、どう違うのかは分からない。でも、そんなことなどどうでもいい。
お客様が満足してくれたらそれでいいから。
『女王様!』
『いらっしゃい、私に何をして欲しいと?』
『苦しめてください、女王様。』
『あら、そう。わかったわ。気が狂いそうなくらい苦しめてあげましょう。』
ビシッ!
鞭が唸りをあげて床を叩いた。
『たばこ。』
『はい!女王様。』
『マスターべーション、しなさい。』
たばこの煙りを燻らせながら、しばし、男の様子を見ることにした。
この名前は本日9月1日から名乗ることになる。
『清香(きよか)、頑張っておいで。』
『えぇ、行って来ます。』
夫、孝輔(こうすけ)に見送られ、私は夜の街に吸い込まれた。
夫は一回り上の38歳。人材派遣会社を経営している。
もともと、この派遣会社に登録したことがきっかけで私達は結婚した。
今回は夫の友人の会社からの依頼で、専業主婦の私が久々に仕事に出ることになったのだった。
《クラブX》
『クラブエックス、着いたわ。』
『おはようございます。お待ちしておりました。早速ですが、スタッフルームへご案内致します。』
そこで、清香はキャシーへと変貌する。
私は黒のレザーを着る。
赤いガーターに黒の網タイツ。ゴールドの縁取りの黒いピンヒール。
羽根のついたアイマスクを着け、ロンググローブで出来上がり。
Sの女王、キャシーの誕生だ。
何度も経験している。
それでも初日は緊張する。
『今日の会員様は某石油会社の重役様です。なじりと鞭と寸前地獄が御希望です。』
『わかりました。』
靴音をたて、男の居る部屋へ向かった。
このSMクラブは、一般にあるクラブとは少し違うらしいが、私はここしか知らないので、どう違うのかは分からない。でも、そんなことなどどうでもいい。
お客様が満足してくれたらそれでいいから。
『女王様!』
『いらっしゃい、私に何をして欲しいと?』
『苦しめてください、女王様。』
『あら、そう。わかったわ。気が狂いそうなくらい苦しめてあげましょう。』
ビシッ!
鞭が唸りをあげて床を叩いた。
『たばこ。』
『はい!女王様。』
『マスターべーション、しなさい。』
たばこの煙りを燻らせながら、しばし、男の様子を見ることにした。