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暁の星と月
第3章 暁の天の河
次に意識を取り戻した時には、暁は新しい白い寝巻きを着せられ、新品のリネンの上に寝かせられていた。
先ほど、自分の精で汚れていたはずの身体はさらりと清潔に乾き、汗すらもかいてはいなかった。

ぼんやりした意識の中で、周りを見回すと…
頬づえをつきながら暁の寝顔を見つめていた大紋と眼が合った。
大紋は暁が瞼を開けると、ほっとしたような包み込むような優しい笑顔を向けた。
「…春馬さん…」
笑い返そうとして、ふと先ほどの己れの痴態が蘇り、暁は真っ赤になり、ブランケットを頭から被った。
「どうしたの?暁…」
ブランケット越しに大紋の可笑しそうな声が聞こえる。
「…だって…」
大紋…春馬さんに…あんなことをさせてしまった。
あんな恥ずかしいところを見せてしまった…。
暁は消え入りそうな羞恥に身を縮める。
「…顔を見せて…暁…」
「…嫌です…恥ずかしい…」
大紋がブランケットごと抱きしめる。
「可愛かったよ、暁。…可愛くて食べてしまいたかった…」
「…春馬さ…ん…」
「だから、顔を見せて…?」
暁はおずおずとブランケットから顔を見せる。
その瞬間、思いの外接近していた大紋に顎を捉えられ、唇を激しく奪われる。
「…んっ…!」
「…可愛い…暁…もう離さない…」
くちづけが深く、激しくなる。
「…は…るま…さ…ん…っ…はあ…っ…ん…」
暁の甘い喘ぎ声ごと、口内を蹂躙し、奪い尽くす。
漸く唇を解放すると暁の顔を大きな手で覆い、甘く囁く。
「…気持ち、良かった…?」
暁は白い頬を朱に染めて頷く。
「それは良かった。…今夜はゆっくり眠りなさい」
そう言って、暁に腕枕をして寝かしつけようとする。
暁は驚き、思わず口走った。
「…でも…あの…」
「どうしたの?」
もじもじしながら、たどたどしく口を開く。
「…あの…僕ばかり気持ちよくなってしまって…春馬さんはまだ…」
まだ何もしていない。
これでは暁が一方的に快楽を与えられただけだ。

大紋は優しく笑った。
「いいんだよ。僕は…」
「…よ、良くないです!だって…」
大紋は切れ長の瞳で暁を見つめる。
「…もちろん…僕も君が欲しいよ。…欲しくて堪らない…」
…ほら…と、大紋は不意に淫靡な眼差しになると暁の手を引き寄せ、自分の下腹部に導く。
夜着の上からでも顕著な熱く硬い牡の像が暁の掌に触れる。
「…あ…っ…」
暁は火傷したような声を上げた。




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