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素肌のままで
第7章 で
「真実ちゃん。こっち」
手をひかれて屋外展望台の方へ行けば
眼下に広がる神戸の夜景はそれは見事で。
ため息が出るほどだった。
展望台の後ろに位置するお店が真っ暗になったから、なおさら
私たちの視界に入る光は神戸の一面の夜景だけ。
「綺麗・・・」
昼間に雨が降ったからか空気は澄んでいて
クリアな視界はどこまでもキラキラと輝く夜景が広がっていた。
「天気のいい昼間は関空まで見られる」
喋るたびに真っ白な吐息があたりに広がって
顔が凍りつきそうだ。
「寒いな」
三浦さんはそう呟いて、柵に乗りださんばかりに夜景を眺める私の
後ろから抱きついて、コートの中に私をすっぽり隠した。
顔だけ出ているその状態に
「恥ずかしいんですけど」
てれ隠しに、強気の声で言えば
「誰も見てへんって」
確かにその通り。
私たち以外に人はいなかった。
「ここは六甲山天覧台」
「ここが六甲山ですか~」
「知っとぅ?」
「まぁ、阪神の応援歌で知ってる程度です」
その返事に後ろからクックと笑うけど
そのたびに、揺れる胸板が私の背中にピッタリくっついてる。
すっかり店じまいしたお店の人もさっき帰って
この世にこの夜景を見ているのは私たち2人だけ。
手をひかれて屋外展望台の方へ行けば
眼下に広がる神戸の夜景はそれは見事で。
ため息が出るほどだった。
展望台の後ろに位置するお店が真っ暗になったから、なおさら
私たちの視界に入る光は神戸の一面の夜景だけ。
「綺麗・・・」
昼間に雨が降ったからか空気は澄んでいて
クリアな視界はどこまでもキラキラと輝く夜景が広がっていた。
「天気のいい昼間は関空まで見られる」
喋るたびに真っ白な吐息があたりに広がって
顔が凍りつきそうだ。
「寒いな」
三浦さんはそう呟いて、柵に乗りださんばかりに夜景を眺める私の
後ろから抱きついて、コートの中に私をすっぽり隠した。
顔だけ出ているその状態に
「恥ずかしいんですけど」
てれ隠しに、強気の声で言えば
「誰も見てへんって」
確かにその通り。
私たち以外に人はいなかった。
「ここは六甲山天覧台」
「ここが六甲山ですか~」
「知っとぅ?」
「まぁ、阪神の応援歌で知ってる程度です」
その返事に後ろからクックと笑うけど
そのたびに、揺れる胸板が私の背中にピッタリくっついてる。
すっかり店じまいしたお店の人もさっき帰って
この世にこの夜景を見ているのは私たち2人だけ。