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素肌のままで
第7章 で
ぎゅぅっと抱きしめられて、大きく三浦さんの胸が上下する。

「俺に本気って事?」

その声が、かすれていた。

「・・・・好きなの。好きになっちゃったの」
「うん」
「だから、だから、三浦さんとの結婚はイヤ!」

涙が出て来て、鼻もぐずぐずして、
長年かけて築きあげた可愛い真実ちゃんなんてイメージは
どこかへ飛んで行って、ただの我がままなオンナがここにいる。

「あの夜。俺の部屋に泊った夜。もう絶対に離されへんと思ったのに。
翌朝、真実ちゃんは俺に黙って帰ろうとしとった」
「・・・・」

「あのショック分かる?」

かろうじて聞こえるぐらいの小さい声で自分の自信のなさを告白してる。

「あの時帰らなかったら・・・
三浦さんにのめり込んで。みじめな私になってました」

「何それ」

半分笑いながら泣きそうな顔で、私の顔を覗き込んだ。

「本気で好きになるのが怖いんです!」
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