この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第3章 男達との再会ー本郷ー
アフリカ・タンザニアー
セルース猟獣保護区
「ホンゴー
レフト!レフト!」
「ああ分かってる‥
タイヤの跡は比較的新しい、このまま進めば追い付くだろう」
俺は今、タンザニアの猟獣保護区で保護官として働いている。
主に野生動物の保護と、密猟者の捕獲撃退がメインで、今もジープを運転し密猟者軍団の後を追跡中。
「撃たれた象は?」
「他の保護官が保護し手当て‥‥
ホンゴー追い切れるか??」
「半々‥‥と言ったところ‥‥
車の影でも捕まえたらライフルで威嚇射撃する、その時は運転頼んだぞ」
「オレはホンゴーより運転下手」
「走っていれば文句は無い」
タンザニアに来てから、本格的に射撃を覚え‥‥撃った密猟者を‥
俺の経験に足りないもの、それは実戦であり、あの時も主催と仁科に言われ、俺は運転しか出来なかった。
だから此処で‥‥サバンナという大自然相手に動物の保護に回り、犯罪者を撃つ法を選択‥
殆どが威嚇射撃だが、手配されている凶悪な密猟団クラスになれば、相手を撃つ以外止める方法が無い‥‥俺には打ってつけだ。
「見付けたぞ!
運転を変われ!!」
「分かった」
ギリギリまで速度を落とし運転チェンジ、後部座席に乗り換えた俺は、すかさずライフルを構え微かに見える車の影に威嚇射撃!!
"パーーーーーンッ!!"
遠く見渡せるサバンナに銃声が響き渡る‥
これが今の俺の日常‥‥‥基本的には。