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契約的束縛・誘惑なる秘密
第3章 男達との再会ー本郷ー
∞∞∞∞∞
「威嚇射撃に反応して、大人しく止まってくれたから早く済んだ」
「止まる?
飛び込むの間違いホンゴー」
「どっちにしろ捕まえたんだ、ダルエスサラーム送りだろ?」
威嚇射撃の後、速度を落とした密猟者の車に俺達の車が追い付き、最後は俺が向こうの車に飛び込んで止めたが事の顛末。
この鍛えた大柄の躰は、ある程度の離れ業でも十分に対応してくれる‥
子供の頃がら自衛官を目指し訓練していた賜物、この年でこんな馬鹿が出来るんだ、日本の甘い自衛官共に負ける気もしない。
「誰か1人ダルエスサラーム行き」
「だったら俺が行く‥
今夜はダルエスサラームに用もあるんだ、ついでだから落として来る」
「ホンゴー、またダルエスサラームか?」
「ああ、別口の仕事だ」
俺と組んでいるこの保護官は、タンザニア現地人で多少片言英語‥
俺は英語主体だが、タンザニアは英語とヒスワリ語の混合国、特に現地人はヒスワリ語を使う方が多い、1年以上此処に居て簡単なヒスワリ語なら俺も話せるようになったが。
捕らえた密猟者は保護センターで一旦保留、その間に俺の方は少し離れた自宅へと舞い戻った。
「・・すっかり好き放題に改装したな」
この家は日本から脱出する前に手配して貰ったもの‥
住居から車、日用品に至るまで完璧に揃っていて、タンザニアに着いた当初は俺でも驚いた。