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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「・・・・・・・」
心配する美波や本郷さん達を置いて、私は1人で居城に戻って来た‥
理由で言えばヨーゼフ・メンゲレの事なのだが、あの会話の中に気になる点が幾つかあったせい。
そして今日ルークが居城に戻って来るのに合わせて、話し合いたい事があった‥
この話はルークでなければ分からない事、美波達にすまないとは思いますが。
「??
お1人ですか?」
「ええ、予定通り美波達はミュンヘンです、教える方は頼みますよ?」
「はあまあ‥‥」
こんな時のルークは煮え切らない‥‥これは性格なので、私でもどうしようも無い、それよりも‥‥
「‥‥1人なのには理由があります、ヨーゼフ・メンゲレ覚えていますか?」
「・・・今だ悪名高い死の天使‥‥ですが既に死亡している筈・・・
ですが盟主と関わりはありました」
「・・・先日ヨーゼフ・メンゲレに会いました、そして私の事も完全に把握していましたね、ただしコンラート・ゼクスという認識でしたが」
「・・まさか・・
生きている訳が・・・」
ルークでもこう思う、そしてこれが当たり前の話‥
私が余計な事をしていなければ、表の事実通りだった‥‥余計な事をしたのは私の方。