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契約的束縛・誘惑なる秘密
第8章 2人の盟主国外へ‥‥
自然を操る力に男女差は関係ない、ドイツに来てからの美波は‥‥必死、その一言に尽きるほど、力の制御法や上がった腕力を有効利用する術ばかりを追い求め、今や力は私と互角。
その美波が怒り力を暴走させてしまうと、抑える者は私1人しか居ない‥‥まあ例外的にもう1人居ますが‥‥
まだ咄嗟の時の力の制御が不安定な美波、それは美波の心が大きく関係しているのも理解はしていても、私では‥‥
(・・・失ったものは大きい・・・)
美波が不安定な理由、それは主催を失ったという大きな穴‥
これだけは誰にも埋められない、私でも、本郷さんでも、宮野でも。
「やはり美波を連れて香港に言ってみたいです、その前に全員で相談でしょうが‥‥」
「ですがもし香港で‥‥‥」
「大丈夫です私が付いているんですよ?」
ルークが言いたい事を私が止めた‥
今言っても無駄な話もある、そして目先の問題はツインドラゴンと、本郷さんと宮野への最低限の知識。
ですが現在の香港は昔から存在する香港マフィアと、私達Cross sels(クロスシールズ)、そして新興勢力であるツインドラゴンの三つ巴で利権を争う、面倒で危険な状態。
本部も香港には支部を置き、中央の上部組織としての力を発揮させるほど香港の存在は大きなもの‥‥だからこそ困る。