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第9章 香港ｰまさかの出逢い

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仁科さんに連れられて、九龍エリアの奥にある地下クラブへとやって来た‥
直ぐに迷いそうな狭い路地を何事も無いように歩く仁科さん、香港に来た事はあると説明は受けたけど、此処まで詳しいなんて知らなかったよ私。


中に入って見ればショーはやって無く、変わりに変な騒ぎ声‥
どちらかと言えば喧嘩口調？？



「やれやれ、本当に何事かあったようです」


「‥‥良い雰囲気では無さそう」


「ライラン自ら出向くとなれば、他勢力のスパイか調教対象の横取り、それか臓器か麻薬の利権問題‥‥そんなところでしょう」


「香港は臓器や麻薬も？」


「ええ‥‥
ある意味の無法地帯です、捌くにはもってこいな場所でもあり、需要も高いんです‥
私達調教師は、そちらには殆ど関与しませんが、潰れた調教対象を臓器に回すのは此方の判断ですね」


「‥‥本当に裏社会ね、これが当たり前のCross sels、分かってはいるわ」


調教師をしている時は、銀のサザンクロスらしく、これは日本で覚えた事‥
Ｓ属性の私は多少高圧的に物を見、物を言う‥‥それが選択した私の性格。


心を入れ替え、金のコンラートと一緒に騒ぎの場所に行って見れば、多数の調教師とその中に捕まっている男が１人。