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契約的束縛・誘惑なる秘密
第9章 香港ーまさかの出逢い
「‥‥久し振りに顔を出したと言うのに、随分な騒ぎですねライラン?」
「コンラートか!
悪いな間が悪く、このシマで麻薬を売る余所者を見付け仕置き中だ‥
Cross selsにもツインドラゴンにも属していそうで属していない半端者、ワン・レンという男だ」
「くすっ‥
捕まえたという事は、この男も調教対象かしら?」
さも調教師らしく‥‥
これが私が選んだ調教師の立ち位置、見下す女調教師‥‥そんな風に通っているらしい、ちょっと盛りすぎだとは思うけど。
「隣はコンラートの今の相方だったな?
金と銀の調教師はCross sels内では有名、初めまして香港支部長リ・ライラン、コンラートとは昔会っている」
「初めましてライラン支部長、サザンクロス‥‥お見知りおきを‥‥」
当たり障りが無い挨拶に留めたのは、捕まっているワン・レンという男のせいで、調教師どころかスタッフやガードまで殺気立っているせい‥
どれだけやらかしたんだろうこの人?
「言うように調教しちまうか?」
「臓器の方が簡単だろ、半端者1人が居なくなっても誰も気にしないぞ」
「‥‥‥‥‥」
それにはライランという男は思案顔‥
私でもワン・レンという男は冴えないと思うのに、何故思案するんだろう??