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契約的束縛・誘惑なる秘密
第9章 香港ーまさかの出逢い
「‥‥何故支部を飛び出したのかしら?
私はそこに疑問を感じるわ、支部長なんですもの支部内でも良くなくて??」
「サザンクロス‥‥
確かに‥‥イェンフゥイほどの立場がある人物が、簡単に支部の外とは考え難い‥
呼び出されたか、嵌められたか、2つに1つ‥‥ですが誰という疑問は残ります」
美波のストレートな意見は最も、香港でも立場がある男が、そう簡単に外に出るだろうかという疑問‥
私でもその疑問に辿り着く。
「俺達中央は何もしていない、そもそも中央ではイェンフゥイさんを動かすなど不可能だろう」
「となれば残るは他勢力、心当りはライラン?」
「香港の裏社会でもイェンフゥイさんの存在は大きく繋がりも深い、もし反抗するとすれば‥‥ツインドラゴン、いやカイザーだとしたらイェンフゥイさんを捕らえられるだろう」
此処で出て来るカイザーという名、ツインドラゴンというよりカイザーの存在が、この香港裏社会の均衡を崩すと捉えて良いのだろうか?
「噂程度は‥‥
ですが実態は不明、そんな話も聞きます」
漸く私もソファーに座り、スタッフが出してくれたコーヒーに口を付ける‥
果たしてライランは、ルーク以上の情報を掴んでいるか気になります。