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契約的束縛・誘惑なる秘密
第9章 香港ーまさかの出逢い
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「1つ質問ですがライラン、イェンフゥイはどちらへ?
聞けば此処1月ほど居ないと聞きました」
場所を変えて普通の応接室‥
私の方は早速疑問を投げ掛けて見る、理由は日中本部の香港支部に連絡を取った時の会話。
『不在は不在なんですが、イェンフゥイ支部長は暫く此処に顔を出していないんです‥
本部に呼び出されたとか、中央が何か手を出したとか噂が飛び交ってはいるのですが、誰も本当の事は知らないんですコンラートさん』
‥‥こう説明された。
本部はイェンフゥイに何もしていない、とすれば残るは中央‥‥だからこそのライランへの釜掛け。
「‥‥それか‥‥
イェンフゥイさんに何があったのか俺も知らん、ただ居なくなる前に『急ぎ本部に知らせないと』こう言っていたのは記憶にあるな」
「本部に知らせないと‥‥ですか‥‥
イェンフゥイは何かを掴んで、そして消えたと?」
「正確には分からん‥‥
知っているだろコンラート、同じCross selsでも権限は本部が上、イェンフゥイさんのやる事に俺は口を挟めない」
「それは理解しています」
何かを掴み、そして消えた?
この香港で長年上手く采配を振るってきたイェンフゥイが、簡単に消えるなど考えられません。
可能性があるのは‥‥他勢力か中央、つまりライランが何かした可能性‥
だがそれでメリットはあるのか?