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第9章 香港ｰまさかの出逢い

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次の日、仁科さんと共に本部の方の支部に行って見た‥
調教とか無縁の場所だから、中は普通のオフィス的な感じ。


その中で仁科さんは、昔から居る人を捕まえ、イェンフゥイさんの個室に通して貰えた‥
相変わらず仁科さんの繋がりって、よく分かりにくい。



「見た感じは何も無いですね」


「デスクと端末、それに書棚とソファーセット、基本的な物しか無いけど、これで何か分かるのコンラート？」


「‥‥確か‥‥」


仁科さんが動き出す‥‥一番何かありそうなデスクには向かわずに、立ち止まったのは書棚の前‥
そこで下段の引き出しを数個引き出せば、書棚自体が横にスライド、これって隠し棚？？



「此処に居た頃に教えて貰っていたんです、イェンフゥイは大切な物は此処に隠します、ですから当たりがあるのでは、そう思いました」


「なるほど‥‥」


感心していると、仁科さんは隠し棚の中を漁り出し‥‥１冊のファイルを取り出した、これがイェンフゥイさんが伝えたかった事？？



「・・やはりツインドラゴンについて調べていたようです、拠点から活動内容に至るまで細かく調べています‥
そしてカイザーの居場所らしき場所の候補一覧と、カイザーが介入したと思われるシマ争い現場の写真」


「写真？？」


「見ますか？」