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第9章 香港ｰまさかの出逢い

「・・じゃ１つだけ・・
また１人で背負う事はしないで、私はまだ香港事情はよく分かっていないけれど、ちゃんと悠人のサポートをする‥
私だけじゃなく、本郷さんも宮野さんも同じ事を思っているのを忘れないで悠人」


「分かっています‥‥
多少は香港に居た事がある私の独断専行になるでしょうが、決して美波達の意見は無視しません‥‥‥私は私ですからね？」


「‥‥それって‥‥
‥‥そう‥‥だとしたら大丈夫‥‥
探そうイェンフゥイさんを、そしてカイザーという人物を、私が悠人の力になるよ‥‥だから悠人はカイザーなんかに負けない」


「くすっ‥‥
そう言ってくれる美波が一番好きです、私を人のままで居させてくれますからね‥
‥‥いざとなれば美波の力を借ります、此処はドイツではありません、どうしても私達の力は弱くなりますので」


「それで良いよ悠人？」


そう‥‥美波が居れば私は何者にもなれる、神にでも悪魔にでも人にでも‥
美波だけが出来る、私の心を左右するのは美波、私より正しい選択をするのも美波。


美波が探すと言うんです必ず上手くいく、イェンフゥイもカイザーも見付かる筈です‥
それが美波が持つ不思議な力、心強く物事を現実にする力、これに気付いているのはほんの一部、だがこれで良い。