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契約的束縛・誘惑なる秘密
第9章 香港ーまさかの出逢い
美味しい小籠包を食べ終わり、今度は良いお土産がないかと街をさ迷い歩く‥
何処を歩いても店で、通り1つが全てシューズ屋さん街とか、一面金魚屋さんとか、面白過ぎて全然飽きないの。
だから私は気付かなかった、私に目を付けて後を追っている人達がいるなんて‥
ドイツだったら簡単に分かった、だけど此処は香港、そして正式に力の使い方を習って初めての外。
力が弱くなっている感覚に慣れていなく、なおかつ九龍の楽しさで、周囲を警戒する事を忘れていた、観光地域に居れば安全そう思ってしまっていた。
「‥‥迷路だよね、抜けても抜けても道と店が続くんだもん、何処まで行けば端っこ??」
九龍城と言われているだけあって、この地域は広くそして複雑に入り組んでいて、一応道を覚えるのも兼ねて、あっちに行ったり、こっちに行ったり‥‥
そのお陰で分かる事だってあるの、一見無作為に見えるけど、多少は法則性があるって。
だから私自身の感を信じて歩いて見れば、漸く街の端っこに辿り着いた、これって合っているという事でしょう?
「・・だいたい分かった‥‥かな?」
とすれば、今仁科さんが居る地下クラブは、もっと北の方向‥
今は行かないけどね。