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第9章 香港ｰまさかの出逢い

しっかり地理を理解し、もう一度お土産を探しに戻ろうと後ろを振り向けば、先程は居なかった男５～６人が、私の回りを囲うように立っている。


どうして気付かなかったのよ私！
あれほど仁科さんに言われていたじゃない、香港は危険な地域が多いって‥
こんな端っこまで来てしまえば、狙われて当たり前、それなのに‥‥私の馬鹿。



「・・・な‥‥何か用ですか？」


「おっと！
男かと思ったが女か」


「だが依頼された体型条件には合っているぞ？」


「性別指定は無かったよな？
だとしたら俺達が遊んでから臓器に回しても良くね？？」



(この人達、臓器売買の‥‥)


Cross selsかツインドラゴンかは分からない、でも私がターゲットにされたのは分かる‥
それも犯した後に臓器に回すって‥‥冗談じゃないわ！



(こんな時は使って良いよね悠人)


なるべく人と同じく、それが仁科さんの言い分、でも身の危険があってまで隠す必要は無い‥‥私の判断だけど。


そして自然の力を使わなくても、上がった腕力とルークから教えて貰った体術で、この人数だったら勝てる自信‥
だから焦らない‥‥急いては事を仕損じる、もっと私に近付いてから一気に‥‥それが私の得意技。