この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第10章 ドイツー久し振りの堕ち技
「・・・で、本部の階級制度ですが、中央と同じく上位・中位・下位階級と大まかな区分けがあり・・・」
俺と本郷さんは今、絶賛本部遺跡に関して勉強中‥‥‥なんだけど、全然頭に入らねぇー!
もう少し俺らしくやらしてくれないかなー
ゲーム感覚でホイホイっと、これだったら簡単に頭に入るのにさ、ルークも頑固で完全な授業方式なんだよ。
「聞いてるか宮野?」
「聞いてるよルーク‥
ただ頭に入らないだけ‥‥」
「そうか?
俺は意外に解りやすいがなルークの講義は‥」
「本郷さんは元々頭が良いじゃん、防衛大ストレートなんだし‥
俺は‥‥高校すら行って無い」
此処で実力差丸出し‥‥
日本のエリート、防衛大ストレート合格の本郷さんと、16才で高校にも入れて貰えずに、あの屋敷に放り込まれた俺‥
ぶっちゃけ天と地の実力差。
「だけど宮野、ラスベガスで大学講義に出ていたと、ラスベガス支部から書式で来ている」
「そりゃ行ってたけど、あれは機械工学で、こんな小難しいものとは無縁‥‥」
「機械工学の方が難しい」
「だからさールーク、覚え方を俺向きに変えちゃダメ?」
すっかりルークと呼び捨て、初めはどう呼んで良いのか迷ったんだけど、本人が呼び捨てと言って聞かなかったんだ‥
だから今は、俺も本郷さんもルークって呼んでる、向こうも呼び捨てだし良いんじゃね?