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第11章 香港ｰ裏社会という場所

「・・そうですか、本郷さんと宮野が・・」


『どうされますか仁科様、八神様‥
２人に記憶処理と売買の方に関わらせても宜しいので？』


ドイツに居るルークと定期連絡‥
あのリンリーという女性が堕ちた事、それに伴い本郷さんと宮野で、記憶処理と売買の事で軽いトラブルがあった事、そしてまだ本部に関しての勉強中の事‥‥一通りルークから話を受けた。



「なるべく宮野さんを記憶処理に関わらせないで、多分宮野さん落ち込むから」


「Cross sels(ｸﾛｽｼｰﾙｽﾞ)に関与する前の宮野の事ですか美波？」


「そう‥‥
記憶処理とは言わないけど近い事はされているの、だから宮野さんに取って記憶処理は辛いもの‥
私は誰にも辛い思いはして欲しく無い」


『本郷も言ってました感情に敏感だと、でしたら記憶処理は本郷に任せ、宮野には売買の方‥‥それで構わないでしょう』


「ええ、それで構いませんルーク‥
２人のやる気ですから、好きにさせて下さい」


「私もそう思います‥
本郷さんと宮野さんを宜しくねルーク」


『畏まりました、その様に手配します‥
後ヨーゼフ･メンゲレですが、既にドイツから国外に出ていて、行き先はロシア‥‥これはドイツ内の空港の記録になりますが』


「ロシア経由で他国に行く可能性もある、そう言いたい訳ですね？
ロシアの方は中央から手を‥‥
今日のところはこの程度です」