この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第11章 香港ー裏社会という場所
(‥‥‥賢明な判断ですよ‥‥‥)
ツインドラゴンと知りつつこの惨状、助けなど呼べば警察関係が鬼気として乗り出して来る、それを避ける為にこのまま‥
確かにロンチャンという男は、頭の回転が良い。
ザッと中を確認した程度で3人組は建物から外に出、それを3階の外から見る私‥
服装も闇に紛れるような明暗色の上下なので、見付かる心配は低い。
(あれがミン・ロンチャン、頭脳系と思えないほど鍛えてますね‥
そしてウードゥは‥‥‥!?)
一瞬捉えたウードゥという男の顔は‥‥主宰にそっくりの顔‥‥
似た別人とは‥‥何かの悪戯ですかこれは?
(少々‥‥いえ、かなりやり難いです‥‥
此処に来たという事はツインドラゴン、ですがタイランの話では属してはいない、要するに裏社会を上手く歩く者達)
完全に与せず渡り歩く、どの裏社会でもそうですが、必ずこうした輩は存在‥
マフィア側から見れば、半端者とかチンピラと呼ばれる類だが、意外に力と繋がりを持っていたりするので厄介極まりないとも。
(‥‥こちらに関わらなければそれで良し、私としても積極的に関わり合いたくありません)
特にウードゥという男とは‥‥
街に消えるのを確認した後、私の方も動き出す‥
この姿ですと、私も街に入り込めば簡単には分からず、一般人を装い香港島への道を辿る。