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契約的束縛・誘惑なる秘密
第11章 香港ー裏社会という場所
(‥‥‥3人?
内1人の気配は記憶に、後の2人は‥‥なんでしょうか不思議な感じがします)
私が分かるのは、中の気配の動きと話し声のみ‥
幾ら私が力を持っていると言っても、透視などという便利な力は生憎と持ち合わせてはいない、自然を操る力の泣き所なんでしょう。
『またかよ‥‥ちくしょうっ!!』
『そうカッカするなウードゥ、此で何ヵ所目なんだか』
『だけどさロンチャン、ニ首龍のアジトばかり狙ってる、Cross selsなのかな?』
『さあなレン、香港はニ首龍とCross selsだけじゃない、古くからの香港マフィアも多数あるんだ‥‥何処がこれをやっているか分からんが』
(ロンチャン、ウードゥ、そしてレン)
レンというのは先日のワン・レン、これは気配の記憶があるので私でも把握‥
そしてロンチャンと呼ばれた男も、タイランから名だけは聞いた‥‥そこそこの策士だと。
残るウードゥという男は分からず、話口調から考えれば頭脳プレイより肉弾戦寄りの雰囲気、なるほど頭脳と行動でバランスが取れている訳ですか。
『気絶してるが死んでないぜ、怪我程度はしているだろうがな』
『今までも全てそうだったと聞く、何故殺さないのかは謎だ』
『なぁロンチャン、ウードゥ、助け呼ぶ?』
『‥‥‥いや、サツや救急は不味い、こちらも巻き込まれる‥
仕方が無い、生きているんだそのままで行こう』