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契約的束縛・誘惑なる秘密
第11章 香港ー裏社会という場所
∞∞∞∞∞
「オッチャン!
海鮮粥に揚げパン!!」
「なんだウードゥその朝飯注文は?
もう夕方だぞ、肉食え肉!」
「仕方ねえだろ寝起きなんだ、重くて肉なんか入らんって」
此処は九龍城内の男人街‥‥の、更に片隅にある露店、こんな場所の方が安くて旨い、ついでに言えばロンチャンとレンとの待ち合わせの定番場所。
俺とロンチャンのマンションは香港島にあるんだが、あっちは観光向けが多いんだよ、だからわざわざ九龍まで渡り、こうして昔ながらの露店で飯にする訳だ。
「ほらよ、肉はオマケだ」
「重いって言っているのに‥‥たくっ」
「若いのが肉を食わんと体力保たんぞ、素直に食っておけ」
「‥‥‥ありがとよオッチャン」
出された粥と揚げパン、そしてオマケの肉にありつく‥
ほぼ毎日来てるからなぁ、このオッチャンとも好きな事を言い合う仲。
ただのオッチャンじゃねえぞ?
これで売人なんだ麻薬の、素人売りはしてねえがな、それがこのオッチャンの良いところなんだよ。
「今日は何処に行くんだウードゥ?」
「あー地下クラブだとよ、そうレンが言って来た」
「・・今どちらもヤバい・・」
オッチャンが来いと手招きする、そんな時は裏の情報‥‥
粥と肉だけを食い切り、揚げパンを噛りながら、オッチャンの言う通り奥へ入って行く。