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契約的束縛・誘惑なる秘密
第11章 香港ー裏社会という場所
∞∞∞∞∞
「お疲れさ‥‥ま‥‥‥
今日も居ないんだね‥‥コンラート‥‥」
ショーが終わって控え室に戻って来たけど、仁科さんの姿は無し‥‥
仁科さんの方のショーは、私より前に終わってる、それなのに居ないという事は、また九龍の街に出た証拠。
(そんなに焦っても‥‥
どうして今回は聞いてくれないの仁科さん)
あれだけ説得したのに仁科さんは‥‥
焦っても良い事なんて無いじゃない‥‥気持ちは分かるよ、少しでも早く全員一緒に、でもね仁科さんが焦れば焦るほど不安が募る。
そして今こんな状態だから、盟主のピアスの共鳴は使えない、仁科さんの感情が大きく動かない限り、私は仁科さんを追えない‥‥それが凄く辛い。
「‥‥あっ、そうか1人で帰るんだよね」
今日の調教の報告書を作成しながら、私は1人でマンションに帰る為に着替え始め‥‥仁科さんが居ないから、変装用の帽子を深く被った格好、これも慣れたみたいだね私。
報告書は此処に置いていれば、後でスタッフが回収してくれる‥
だから私は1人で地下クラブを飛び出すの、ついでに遅い夕食も何処かで食べて行こうかな?
私は仁科さんの事で頭がいっぱいで、ショーの客席に居たあの人を、すっかり忘れていた、うんん敢えて忘れたかったんだと思う‥‥似てるから‥‥