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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
そう言って、店主のおじさんは露店部分をしまってしまった‥
残ったのは狭い店の部分だけ、それも鉄柵のシャッターまで閉めて。
「夕方言ったなウードゥ、今はどちらも危ない均衡だと‥
そんな時に銀の調教師を連れ出してどうする?
下手すればこの世からオサラバ‥‥それでも良いのか?」
「あの‥‥ちょっと待って貰えませんか?
私がウードゥさんと会ったのは偶然です、偶々テイクアウトで何か買って帰ろうと女人街を歩いていて、そこでばったり会っただけ‥‥何の関係も無いですよ?」
「言ってくれるぜ‥‥たくっ‥‥」
「偉い調教師が変装紛いの事をして買い出しとは、あんたは話が通りそうだ」
「???」
話?
売人で情報屋って聞いたけど、何が言いたいの??
香港に関しては私は素人、Cross sels関連以外殆ど分からないのに。
「リュー・イェンフゥイが居ないんだってな?
香港のCross selsは、1つのようで2つに分かれている、その中でもイェンフゥイの力が一番強い、タイランが従うほど」
「‥‥‥‥‥‥‥
元々Cross selsは2つに分かれています、中央側と本部側の2つ‥
全ての権限は本部が上で、タイランさんがイェンフゥイさんに逆らえないのもそのせいです」