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契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方
「・・そんな風に言われているんですね・・
私は調教師です、それが私の仕事なんです‥
なんと言われても、私には調教師しか道は無い‥‥一生抜けられませんから‥‥」
「裏社会で一生終わるのかよっ?」
「一度入ってしまえば抜ける事は出来ない、それがルール‥‥
嫌じゃ無いんです、裏社会でも調教師でも、そこに大切なものがある限り」
少し普通かと思えばこんな話‥‥
初めはともかく、私は望んでCross selsに飛び込んだ、それに後悔なんて無い‥
みんなが居る限り、私の居場所はCross selsの中、それで良いの。
「‥‥ちょっといいかウードゥ」
「なんだよオッチャン?」
「話を聞けば、彼女はあれだろ銀の調教師、お前とんでもないのまでナンパしやがって!」
「関係ねぇだろ」
「バカかウードゥ?
金と銀の調教師といえば、あのタイランより階級が上、つまり今香港の地下クラブで一番力を持っているんだ‥
イェンフゥイは違うスタンスだがな」
「知って‥‥いるんだ‥‥」
「ああ、このオッチャンは見た目は露店の店主だが、裏で薬の売買や情報屋をやってやがるんだ‥
レンに話を入れたのもオッチャンだろ」
「聞かれたから答えただけだ‥‥
どれ‥‥今日はもう客は来んだろうよ」