この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第12章 香港ー記憶の彼方


∞∞∞∞∞


またキス、でも唇が触れ合った程度の軽いキス、その後にウードゥさんは私の首筋に顔を埋めて、私をしっかりと抱き締めた。



「・・・抱きてぇ・・・」


「ウードゥさん‥‥‥」


切なく苦しそうで、絞り出すような一言‥
こうして居るんだもの、そんな感情を持って当たり前、それなのに出来ないウードゥさんの悲痛な声、その声が心に響く。


何とかしてあげたい私の心‥‥
でも先ほどの事で力の使い過ぎと、人の躰の治療という難しさ、私はまだ仁科さんのように治療の方向にまで力が向かない、制御が難し過ぎて。


そしてウードゥさんの事を仁科さんに話しても渋い顔をされそう、『似てるから同情心が出たのでは?』こう言われるのが目に見えて分かる。


私だけでウードゥさんに何が出来るだろう?
キスしてあげる事、抱き締めてあげる事、それだけでウードゥさんの救いになるの??



「精神的‥‥トラウマかな‥‥
解決してあげられたら良いのに‥‥」


「理由なんざ覚えていない」


「1つも記憶に無いの??」


「記憶か‥‥
微かに覚えているのは‥‥‥血‥‥‥」


「‥‥血???」


「時々夢に見る、辺り一面の血‥‥それが何か関係あるのか‥‥
人生そう簡単に血なんぞ見る事が無い筈なのに、どうしてそんな記憶だけがあるんだろうな‥‥分からねえんだよ俺にも‥‥」


/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ