パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 香港ｰ皇帝という男

「変‥‥‥ですね‥‥‥」


何時も通り美波をクラブに置き、変装して九龍のツインドラゴンの拠点を回っているが、何処を探しても人気が全く無い。


無人‥‥そんな事があるのだろうか？？



「‥‥罠でしょうか‥‥
最近派手に動きましたから」


一般人が見ないような家屋の上に留まり少々思案‥
罠なのは構わない、多少ろくでもない罠でも回避出来る自信はあります。


ですが何処に罠を仕掛けているか、こちらが問題、ある程度の拠点の位置は把握しているが、この広い九龍をしらみ潰しに探す‥‥これは手間が掛かってしまう。



「撤退ですかね今日は、そう何日ももぬけの殻には出来ない筈」


引く事も重要、押してばかりでも得られる物は少い、これも長年の経験‥
私的には甚だ不本意ですが。



(‥‥人？
それもこの匂いは‥‥血‥‥)


少し先に人の気配と血の匂い、何となく気になったので、その場所に行って見る事にした。



∞∞∞∞∞



「‥‥‥これは‥‥‥」


黒シャツに黒スーツ、この男はCross sels(ｸﾛｽｼｰﾙｽﾞ)の調教師だが、数ヵ所ナイフらしき刃物で刺され気を失っているよう。


そして‥‥この男から流れた血、それを使ってワザとらしい矢印‥
なるほど、これも罠の内ですか、犯人を呼び寄せる為の布石。