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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
どうするべきか?
現状を考えれば、更に調教師の犠牲者が居る、それは容易に考え付く事‥
幾ら香港にはCross selsの調教師が多いといっても、こうも簡単に何人も潰されてはこちらも困るのは確か。
「追って‥‥見るべきでしょう」
倒れている調教師に最低限の止血をし、矢印に従い次へと向かう‥
そしてまた、気を失って倒れている調教師、これを幾度も繰り返し辿り着いたのは、九龍というより新界に近いエリア。
「予想とは反する場所‥‥
いえ違いますね、九龍よりも人気が無く見付かり難いの方でしょう」
確かこの地域のツインドラゴンの拠点は1つ、選択肢が少なく助かりますが、辺りに人の気配は少い‥
これも罠の内なんでしょうか?
(一番分かりやすいイェンフゥイの気配は無し、やはりただ私を誘き出す為の罠‥
気乗りしませんね、こういうのは‥‥)
罠だけで獲物は無し、無駄な動力とも言えなくもないですが、これ以上闇雲に調教師を潰されると、こちらの負担が増える。
少々思い溜め息を吐きながら、罠なのだからと拠点の正面から潜入。
(丸っきり人が居ない訳でも無い、ですが居る人間は小数‥
ナメられましたかね私も?)
無人のフロアーは無視し、敢えてエレベーターは使わず階段で人気のあるフロアーを捜索‥‥
人気があるのは2フロアー、さてどちらを選ぶべき??