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契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
(先ずは普通に電話でしょう)
盟主のピアスを耳に身に付けていない以上、ピアスの共鳴で簡単に美波を探すという手は使えず、極々普通にスマホを取り出し美波にcall。
「‥‥‥??
電源が落とされている、何故です?」
美波が私との連絡を切るのは稀な事、大概はスマホ連絡で済む‥‥そう思っていた私も私ですが、切るという事は何かあった証拠。
(‥‥‥アリアンが美波の方に向かったんです、美波に危害を加える事は一切出来ない筈‥‥
とすれば、美波は自らの意思で電源を切った、何故私に隠すように??)
完全に希少種として覚醒した今の美波ならば、スマホやピアスを使わずとも、美波を探す手段はあるにはあるのだが、先ほど海を渡る為に力を使ってしまって、広範囲に美波を探す為の力は残っていない。
ドイツから、本部遺跡から離れる弊害‥
遠くなればなるほど力は弱くなる、これは日本に居た時と同じですが、今回はアリアンとの線までは切っていないので、前よりは強力に使えるといったところ。
(久し振りに感じますね力不足は‥
どうしましょうか?
日本ほど五月蝿く無いとはいえ、街で無作為は流石に不味いでしょう)
不足は補給すれば済む、此処1年程は美波と血の交換で済んでいましたが、こうなってしまうと餌は必要。