この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第13章 香港ー皇帝という男
「連絡ですかコンラートさん?」
「ええ、繋がりませんでしたが‥‥
ショーが終わって何処に行っているんでしょうね、サザンクロスは本当に‥‥」
「襲われた調教師の‥‥‥」
「それは無いです、私が見掛けた限り襲われたのは皆男性でしたので‥
全く別の事でしょうこれは、ですが何をしてるかは私にも分かりません」
全てに於いて美波を束縛する気は無いですし、そして出来る筈も無ない‥
ですが私に取って美波はかけがえのない宝物、1000年以上さ迷った私が漸く出逢えた、何よりも愛おしい存在。
だからこそ、心配で心配で堪らなくなるんです、大丈夫と頭では理解していても、心は不安な気持ちが大きくなるんです。
美波を愛する気持ちが、私をこんなにも不安定にさせる、こんな感情を持つのは美波ただ1人‥
女性を愛する事を知らなかった私が、初めて持った感情、愛する女性を得た私が知った、不安と心配と‥‥そして嫉妬という感情。
本郷さんに、宮野に嫉妬している訳では無い、嫉妬の原因は丸っきり別‥
まさか居なくなり嫉妬するとは、私も思いませんでした。
(あれを見掛けたせいですか‥
私もまだまだ度量が狭い)
どんなに力を持っていても、私の感情は人間とそう変わらない、だからなんでしょう、こんな感情を持ってしまう事も。