この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
ウードゥさんと抱き締め合い、どれくらいの時間そうしていただろう?
でも何時までもこのままじゃ居られない、そっとウードゥさんを離し、同じ香港島だからと、半ば無理矢理1人でウードゥのマンションを出た。
ウードゥさんの、私を見送る悲しそうな瞳が気になったけど‥‥‥
そうして私と仁科さんのマンションに戻って来たのは深夜、仁科はまだ帰って来ていないと思っていたのに、今日に限って先に戻って来ているよう‥
どう‥‥言い訳しよう仁科さんに。
「‥‥‥ただいま‥‥‥」
「美波大丈夫ですか?」
「あ‥‥うん大丈夫です‥‥
ツインドラゴンの管理者という人に襲われたけど、アリアンが助けてくれたから」
‥‥そうだった‥‥
私はタイランに捕まりそうになり、ウードゥさんがあんな手酷く殴られたのを見て、怒りのままに力を使ってしまった。
怒りの波動は仁科さんに伝わる‥
前回少し怒っただけで、仁科さんが飛んで来た程‥‥あれ?今日は??
あれだけ怒りを露にしたのに、来たのは仁科さんでは無くアリアン。
「‥‥仁科さんの方、何かあったんですか??」
「イェンフゥイを見付けました‥
仕掛けられての事ですが、結果的にイェンフゥイを取り戻す事には成功しています、今は支部内で治療中、あの場所でしたら安全です」
「見付けた‥‥良かった‥‥」