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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
∞∞∞∞∞
「言い‥‥そびれてしまいましたね」
私の隣でスヤスヤと眠る美波‥
此処に帰って来た時から、何となく落ち込んでる‥‥そう見えてしまい、カイザーの顛末と本郷さん達が香港に来る事を言いそびれてしまった。
(‥‥それに‥‥)
血を分けた時に感じた美波の否定の感情、否定というか思い悩む、そんな表現の方が合っているんでしょう‥
私が美波の怒りを感じてから、美波が帰宅するまで数時間、その間に何かあったのは確か。
「何があったんですか‥‥美波‥‥
私にも話さないなど、今まで無かったというのに何故」
頬に掛かる銀色の髪を透きながら、何故話さないのかと私の方が思い悩む‥
私に言えない事なのか、私に言いたく無い事なのか、美波の心中は‥‥
(無理にだけは絶対嫌ですよ私は‥‥)
だからこそ、美波が軽くイッた時点で止めた、あれ以上進み躰を繋げてしまえば、美波が隠している事を勝手に見てしまう事になるそう思って。
美波自身が話してくれる、これが一番良い方法‥
幾らパートナーでも立ち入ってはいけない領域だとて存在する、私と美波は同じであり別人、個々の考えは丸っきり違うんです、私は‥‥美波らしさを尊重したい。