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契約的束縛・誘惑なる秘密
第14章 香港ーすれ違う心
「‥‥美波も1人で抱え込まないで下さい‥‥
私で無くとも、本郷さんでも宮野でも、ルークにアリアンでも良いです、誰かに相談して欲しい‥‥私からの願い‥‥」
眠れる美波の頬にキス1つ落とし、私もベッドへと潜る‥
私でも疲れるものは疲れる、立て続け的に事件が起き、イェンフゥイを担いで海を渡ったのが祟ったよう。
まあ支部に戻ったイェンフゥイのお陰で餌にはあり付けましたが‥
それでも肉体的疲労は感じます。
(‥‥もう少しだけ美波と2人で‥‥)
そう考えている内に、美波の気配とぬくもりに負け、私もうつらうつらと眠りに入って行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
「へ?
香港?俺達も??」
「急にどうしたんだ?
向こうで何かあったのか??」
何時も通りの朝‥‥と、思えば、居城からミュンヘンへと戻って来たルークが、急に香港行きを切り出し、俺も宮野も驚き顔。
「仁科様がカイザーと相対し、リュー・イェンフゥイを奪還‥‥
そこまでは良いが、餌としてCross sels(クロスシールズ)の調教師が多数怪我を負わされ、暫くの間調教師としては行動不能‥
そこで中国本土から、中央の調教師を回しているついでに、自分達も香港で合流したいと話があった」
「カイザーとやりあったの仁科?」
「その餌に調教師な、あまり良い気分にはなれん」