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第16章 香港ｰ前途多難

「納得な、まあ良い俺はそれに関わった訳では無いから何とも言えん‥
夕方の内に磐田組長とは一度話を付けている、後でもう一度連絡するとな」


「それは助かります、周防一尊の方の話もですか？」


「それも込みだ、だが磐田はサザンクロスと言っても分からなかったのに疑問があるが？」


「それは色々と‥‥
貴方は情報屋と聞きました、磐田嗣に繋げる見返りは何です？
金か情報か物資か、私の出来る範囲であればどれでも構いません」


流石仁科は現実的、情報屋には見返りは必要だが、仁科に用意出来ない物があるのか？
俺はそっちに疑問を感じるぞ？



「見返りか‥‥
そこまで考えはいなかった、ただ何時も店に来てくれるサザンクロスの話に乗っただけだったんだが‥‥
見返りをくれると言うんだったら、Cross selsの情報、しかもイェンフゥイ側の情報が欲しい」


「本部側の情報‥‥
何かによりますね、中央と違い本部の方は知れば危ない情報も多いです‥
触れない程度の情報であれば提供します」


「コンラート！？」
「ゼクス様！？」
「良いのかよ‥‥」
「ヤバくねそれ‥‥」


全員驚き仁科を見るが、本人は相変わらず何処吹く風‥
まあ仁科だからこそ出来るんだろうな、盟主の権限は伊達では無いという現れ。