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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難
「‥‥‥日本‥‥‥」
「やはり馴染むな」
「マジで日本だぁ‥‥」
「漸く日本ですね」
「帰って来たんですね私達」
空港から外に出て、ルーク・本郷さん・宮野さん・仁科さん・そして私のそれぞれの第一声‥
全てが元通りとはいかないけれど、帰って来れた‥‥日本に‥‥それが物凄く嬉しいの。
「入国審査さえ通ってしまえば、後は日本人で済みますから、取り合えずはレンタカーでも借りましょうか?」
「入国審査な‥‥
まさかドイツの外交官特権で入国する事になるとは、流石に思いもしなかった」
「外交官特権ってスゲー
殆どスルーパスじゃん、良く用意出来たよなあ」
「‥‥くすっ‥‥」
元々本郷さんと宮野さんには、ドイツの正式なパスポートを用意したよね?
曲なりにも元重要参考人、一度国外に出てしまえば再入国は難しくなる‥‥これは仁科さんとルークの言い分。
そこで5人全員ドイツ国籍のパスポート、でもそれだけでは疑われるので、政府外交官の立場を拾得‥
つまりね『私達はドイツの外交官です、日本にはドイツ政府の名代で来ています、ドイツ人なんだから日本人は手を出さないように』という免罪符。
入国審査も甘く、私と仁科さんはともかく、本郷さんと宮野さんも何の不振に思われずに日本に入れた訳‥
あ!ルークは元がイタリア人なんで、全く問題無し、世界中歩いているのがルークだもん。