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契約的束縛・誘惑なる秘密
第17章 日本ー漸くの下準備という受難



「私と美波はカメラが無い場所で色彩を変えます、始めに言っていた場所で良いんですね宮野?」


「流石に身障者用トイレにカメラは無いって、更に入り口付近もカメラは無し、絶対に大丈夫な場所だって」


「だそうです美波、目立ちますからサッサと変えてしまいましょう」


「そうだよね、このままじゃ目立つ」


私と仁科さんは金髪と銀髪のまま入国、だから目立たないように、空港外側になる公衆トイレで、日本人にチェンジしようという計画をしていた。



∞∞∞∞∞



「落ち着きますねこの姿は‥‥」


「うん‥‥久し振りの黒髪黒瞳‥‥
こうだったのに、何時の間にか銀髪の方に馴染んでしまったみたい」


「‥‥どんな姿でも美波は美波です‥‥」


「分かってます、どんな姿でも仁科さんは仁科さんですものね?」


お互いの姿を見て何時もの言葉、"どんな姿でも‥‥"は私達の合言葉、見た目じゃない中身が大切、そんな意味を込めた、日本に居た頃に私が言った言葉。



「そうですよ、私は私です‥‥
さあ行きましょう、先ずは東京ですが、イタリア大使館に居る内に連絡を取りたい人物もいますので‥‥」


「誰なの?」


「今は‥‥秘密です」


唇に指を1本当てて秘密というゼスチャー、誰なんだろうね仁科さんが連絡を取りたい人は??


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