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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去
山口県に着いてからは本郷さんが先導、前々から組事務所関係に出入りしていた本郷さんが一番良い、これはみんなの意見。
日本に来てから確認したんだけど、磐田組は元上杉組とあまり離れて居ない場所にある、そして元上杉組組員も多数、だからこその本郷さんとも言うよ。
「・・・此処か・・・
上杉組とさほど変わらない大きさだな」
「そうですね、見た目的には少々大きめの一般住宅、何処も似たり寄ったりだと思いますよ本郷さん?」
「確かに仁科の言う通りだ、悪目立ちしても良い事など無い、どの組もそんな風潮‥
日本は監視の目が厳しいせい、警察とてバカじゃないと言ったところ」
「まっ、そうでしょうね」
今回蚊帳の外に近い私と宮野さんは大人しく、暴力団関係に強い本郷さんと当事者の仁科さんがメイン、この方が上手く行くんじゃないか、これは本郷さんの談。
「・・・邪魔するぞ・・・」
「誰だっ!
・・・・って、本郷さんっすか!?」
毎回の事ながら、事務所内に入った途端に息巻く組員と、全く動じない本郷さん、こんな時本郷さんの性格は有利に働くのよ。
「話は行っていると思ったが?」
「へいっ!
組長から話は聞いています、そして丁重にもてなすようにとも、全員こちらへどうぞ」