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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去
∞∞∞∞∞
組員に案内されたのは、2階のこれは応接間か?
デカデカと組の代門を飾り、ソファーセットに部屋の奥には重厚な机、如何にも暴力団らしいと言った感じの内装。
俺は見慣れているが、美波や宮野は興味津々、仁科は‥‥全く構っていないと来た‥
考えて見れば、仁科が興味を引く物なぞ俺は知らん、いや全員が知らんだろうな。
「宮野壊すなよ?」
「分かってるって、ちょっと気になっただけじゃん」
「普通に考えて、壊せば指積めもんだ」
「指積め‥‥あれ?ポン刀で指をチョン‥‥
うわー止めとこ」
「どうしてポン刀なんて言葉を知っているんだか」
全員が全員微妙な謎知識持ち‥
全く組事務所に入った事が無いと言えば嘘になるんだ、拠点移動の待機期間中に組事務所で世話になった事もある、そして美波のように通信施設を使いに組事務所に行く場合もあった。
それで身に付いた謎知識とも言うな、そんな俺も中途半端なんだが‥
見た目と調教師口調であれば、暴力団相手でも何とかなるのが俺、色々と間違われたりもしたな、下手な下っぱより怖いと。
「・・・漸く来たか・・・
連絡から半月以上、少々待ちくたびれたぞ?」
今入って来たのが磐田嗣、元上杉組若頭でこちらに情報を持って来た男‥
ガン付き悪く如何にもという雰囲気だが、俺はそこまで礼節知らずだとは思っていない。