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契約的束縛・誘惑なる秘密
第18章 日本ー山口で語る美波の過去
「‥‥‥1つ‥‥‥
どうせ貴方は先に周防老に会うんでしょう?
その時に"拳銃だけは使うな"と言って貰えませんかね??
もしも周防老もしくは舎弟が拳銃を使用した場合、殺さないという約束は出来ません、それこそ全員であの世になります」
「「「‥‥‥‥‥‥‥」」」
俺も宮野も、そして美波も、この仁科の言い分に何も言えない‥‥
そう俺達は見た、拳銃に過剰反応をする美波の姿を、仁科がこう言うところを見れば、美波の拳銃に対する憎悪は今だ健在。
「日本で簡単に拳銃なぞ使って見ろ、サツの良い餌食だ・・
取り合えず言い分は分かった、周防老にはそれとなく言っては見る、だが周防老が聞くかは確約出来ん」
「話を通すだけで十分です、こちらは先に言いましたので、それを無視するのであれば、向こうが悪いので私は知りません」
「第2の上杉組は勘弁だっ!
全く、とんだ爆弾だなお前らは、上手くいかんと俺の方がシメられるぜ」
「無闇矢鱈に力を使う気などありません‥
それに此処は日本です、色々と制限が付いてしまい使うのは大変ですしね‥‥力は万能では無いんですよ、そう言っても分からないでしょうが」
「仁科?」
「本当の事を言ったまでですよ本郷さん、万能と思われても困りますので」