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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「ああー!
そう言えば美波は力を使ったのに、思いっきり平気そう‥
前さほら、人を避ける為に力を使ってダウンしてたよな?」
「うん、あんな事をすれば間違いなくダウンだと思う、だけど今は普通だよ宮野さん?
それだけ遺跡の力が強いの、大地が繋がっている場所であれば、何処に居ても遺跡の力は届く、でも遺跡から離れれば離れるほど遺跡の恩恵が低くなるのが難点‥‥‥これ言って良いのかな??」
「・・力を持つという事は大変な事じゃ・・
どんな力にせよ必ずや代償というものが付き纏う、別名因果とも言う」
「‥‥因果応報‥‥
その通りです、力を持つが故の因果はあります‥
私は望んでこうなりましたが仁科さんは違う、仁科さんは産まれた時から力を持ち、望む望まない関係無く盟主になった、今は気にしていないようですけど」
力の話をサラリと流してくれた事は、ありがたいと思う、でも因果応報という言葉は私や仁科さんには痛い言葉、そしてルークにも‥‥
力を持つ因果は‥‥死ねない躰‥‥
仁科さんは、自分が死ねる方法を探していた時期があるの、私はそれを"知っている"のに‥‥‥
∞∞∞∞∞
仁科さんが部屋から出た事で、一旦話は保留という事になり、私達は周防老の進めで今日はこの屋敷に泊まる事になった。
『どうせじゃ、広島名物牡蠣に穴子めしでも食って行けば良い』
なんて言ってた‥‥
暴力団の元締で無ければ、それなりに良い人だとは思う。