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契約的束縛・誘惑なる秘密
第19章 日本ー周防一尊という男
「‥‥‥あっ‥‥‥」
仁科さん部屋から出て行ってしまった‥
大丈夫と言われても心配になる、だって前の仁科さんとは違う、今の仁科さんは‥‥‥
「ねぇねぇ美波、余剰の力って?
あれくらいでどうにかなる仁科じゃ無いじゃん」
「‥‥‥それは‥‥‥」
「美波??」
宮野さんも本郷さんも不思議顔、そうだよね前の仁科さんはあんな行動はしなかったもの‥
でも此処で話して良いのかな?
だけど2人共仁科さんを心配するから、やっぱり話さないとダメだよね。
「‥‥‥余剰の力は躰に負担を掛けるの‥‥‥
前はみんなに自分の事を知られたく無いと、仁科さんの方が繋がりを立ち切っていた、でも今回は繋がったまま‥‥
だから私に近い血1滴でも、仁科さんには大きな力になってしまう」
「繋がり?
何の繋がりだ美波、それに負担が掛かるとまでは聞いていないぞ」
「本部遺跡との‥‥遺跡との繋がり‥‥
前は少し大きく力を使っただけで、仁科さんは倒れていたでしょう?
それは自身と血の力だけだったから、回復が追い付かないのが原因でバランスを崩し倒れていた‥
だけど遺跡との繋がりを切らないままだと、遺跡から自然に力が流れるの、さほど血を補給しなくても、少しくらい力を使っても倒れる事無く平気」