パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 日本ｰ因果応報

　 　 『因果応報』

仏教語で、因果報応ともいう。
善悪の原因があれば必ずそれ相応する苦楽の結果のあることをいう。(事典より)



∞∞∞∞∞∞∞∞


あまり人目に付いてはと思い、屋根の上に乗り風に乗せ過ぎたる力を流してゆく‥
それにしても、私が暴いて良かったんでしょうか、美波の過去に関する事を。



「‥‥‥余計なお世話、そう言われても仕方が無い事をしたんですかね私は‥‥‥」


美波の心の傷にはドイツに着いてから気付いては‥‥いた、心が強い美波の真実の部分、それが養護施設であり家族の存在。


それに気付き、私もルークも拳銃と共に、その事には触れないようにして来たというのに、そんな私自身が美波の地雷を踏む事になろうとは、私はまだまだなんですかね？



「‥‥‥？気配？？
‥‥‥この気配は‥‥美波‥‥‥」


「見付けました仁科さん、こんな屋根の上に居たなんて‥‥」


「‥‥まあ‥‥
差し障りが無い場所の方が良いと思い、屋根に登ったんですが」


今の美波でしたら、屋根の上など軽々と登れてしまいますし、見付かっても美波であれば問題は無い‥‥
そう思って私はまた屋根瓦の上に転がってしまう。