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契約的束縛・誘惑なる秘密
第20章 日本ー因果応報
「美波ちゃんが産まれて約1年、私は何度もお見舞いに行った‥‥
親が居ない子供より、親類縁者に預ける方が良いと説得しに‥‥でもその度に美登理さんに断られ、最後の最後に自分が暴力団の組長の娘で、旦那さんもまた暴力団だったと明かしてくれたの、だからこそ繋がりある人には預けられない、こうも言われたわ‥
見付かれば必ず取り戻しに来る、それだけは嫌、娘はこんな世界と関係無く生きて欲しい‥‥なのにこの場所で会うなんて因果なのかしら」
「‥‥‥因果応報‥‥‥
そうかも知れません、知らぬ内に私はこの世界に足を踏入れ‥‥でも後悔はしてない‥‥
普通に戻る道もあったのに、残ると選択したのは私、日の当たる場所に出して貰っても、私自らこの世界を選んだんです、それが因果応報と言うのであれば、私はそれを受け入れます‥
でも勘違いしないで下さい、私は日本の暴力団を受け入れたつもりは無いです、私の居る場所はたった1つ、それだけで十分」
裏の世界が因果と言うのなら、私は喜んで裏の世界に居るよ‥‥
それが私の意思、唯一私の居場所をくれたCross selsという場所、私はCross selsと目の前に居る男達が居ればそれだけで良いの。