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契約的束縛・誘惑なる秘密
第20章 日本ー因果応報
つまり私の母という人は、私を産む為に自分を犠牲にしたって事!?
じゃなんで養護施設なんかに入れたのよ、他に選択肢は無かったとでも言うの??
「・・・産まれる子供は、暴力団の孫娘で無い方が良い、辛くとも普通の・・世間様に向かって歩ける方が良い、これが美登理の意思・・・入って来て良いぞ!」
「??
入って来て???
‥‥‥‥‥あっ‥‥‥‥‥」
周防老に呼ばれて、この部屋に入って来た人を私は知っている‥‥
だってこの人は、私が居た養護施設の施設長‥‥もう二度と会わないと思っていた人。
「今日の早朝此処に着き、午前中ワシが話を聞いた・・
何も教えるなが美登理の最後の意思だった、それを守りこの女は一切身元になる事を話さなかったそうじゃ、ある意味この女も美登理も強い、意思を曲げず隠し通したのだからな」
「‥‥‥ごめんなさい美波ちゃん‥‥‥
でも約束だったの、何があっても話さない、それが願いだった‥‥
何度も入院先の病院に行き、何度も聞いた美登理さんの意思、それが明るみに出るとは私も思わなかったのよ」
「知って‥‥いた、初めから‥‥」
じゃ幾ら待っても迎えになんて来ない、これも知っていたんだ‥‥
だからあんなに里親候補を私に引き合わせて、私が待つのを止めるようにしたんだね。