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契約的束縛・誘惑なる秘密
第20章 日本ー因果応報
「覚悟を決めている者に何を言っても無駄じゃ、既に行く道を見定めているお前さんにワシは不要、じゃが手を組む事は出来る・・
この話、全面的にワシが裏に回ろう、それが美登理とお前さんに出来るワシからの罪滅ぼし・・この世界に身を置く事しか出来なんだワシのな」
「‥‥‥ありがとうございます‥‥‥」
良かった折れてくれて‥‥
祖父としてでは無く暴力団の元締として、私にはそう聞こえた、だからこれで良い、この方が良い。
それに周防老は、祖父と孫の話は此処だけの話にし、一切公表しないと約束してくれた‥‥ついでにたまには遊びに来いくらいは言われたけど‥
だって昨日の大広間での一件で、周防老の若い衆に私の信奉者が出来たんだって、だから顔くらいは見せてやれ‥‥だそうだ、でも私の信奉者って、ちょっと困るかも。
そして最後に‥‥‥
「美波ちゃん、これを受け取って頂戴」
施設長から渡されたのは、生前に病院にお見舞いに行った時に渡された物らしい‥
アルバム1つと、小箱に入った男物のネックレス。
アルバムは美登理‥‥さんの私物で、此処に居た頃から写していた、だから美登理さんも北代さんも写っている写真が沢山‥
ネックレスは北代さんの物らしい、ずっと最後まで肌身離さず持っていた物、そう施設長が説明してくれた。