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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
かなり予想外の出来事はあったが、何とか周防老と密約を取り付け、オマケに磐田が周防直轄の纏め役を渋々ながらも承諾、これで暴力団関係の道が開けたのは確か。
その他にも仁科が客と場所の手配を密かにやっており、残るは3つそれぞれの均衡と中央の排除そこまでこぎ着けた。
「今回俺の出番は無しだな」
「美波の啖呵が凄かったなぁ」
「本郷さんも宮野も、此から出番は沢山あると思います
元である周防老や磐田はともかく、普通の組事務所であれば私より本郷さんの方が適していますし、中央内に居るであろうヨーゼフ・メンゲレを見付けるのは、現状宮野にしか出来ません」
「みんな適材適所だよね?
仁科さんとルークはCross sels(クロスシールズ)内部に強いし、私は‥‥何だろう言うだけ??」
「美波は私達を纏めてくれれば良いんです、美波だからこそ私達は一致団結します
進む方向性を示して下さい美波、私も本郷さんも宮野も美波の言う事は無条件に聞きますからね?」
「そうだな、美波だったら意見が分かれる事も無いだろう」
方向性か、そして美波は仁科の提案に同意したのか?
俺としてはそれが気掛かりなんだが。
だが、この様子だと同意したと見て良いな、仁科も美波も山口県に行く前のような蟠りは無いようだしな。
「ね――美波、美波は此からどうしたい?
俺めっちゃ頑張る!」
宮野は初めから美波だからな、こればかりは宮野の性格だろうよ。