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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
「‥‥これから‥‥
日本での下準備は出来たんですし、調教師をやりたいけど問題も残っているよね?
片付ける事を片付けないと調教師はやれないと思う」
「正論だな」
「じゃ俺はまた端末に張り付き――!」
「ツインドラゴンにヨーゼフ・メンゲレ、この2つを黙らせないと幾らお膳立てをしても必ず邪魔は入ります
日本の方の調整をしながら、先ずはツインドラゴンですかね?
まあ日本に金と銀の調教師は居ません、建前上は」
仁科も美波も今は日本人をしているんだ、これで金と銀の調教師だと気付く方が少ないだろ。
それを上手く利用する気か仁科は、相変わらずこんな事には長けている。
元々仁科は両極端な俺と宮野のバランス調整が上手い、それは外に対しても有効らしい。
要するに何も無いと見せ掛けて裏でしっかり動く、仁科らしいと言えばそれまでだが、不思議な程に何事も上手くいっていたのは仁科が動いていたからこそ。
表向きは俺や主催その裏で仁科、これで上手く回っていたのは確か。
それは今でも変わらないんだな。
「ずっと日本にと言いたいですが、やはり一度は香港に戻らなければならないでしょう
もう一度カイザーと相対する、此がツインドラゴンを潰す一番の近道かも知れません」
「でも仁科さん、カイザーに疑問も残るって言ってましたよね?」
「ミン・ロンチャン、半端者として認識されていますがカイザーによく似た顔や気配なんです、私としては手を出す前に真偽を確めたいです
そして何故街に出ているのかも‥‥」